裁判官の竹内浩史さんが、「「裁判官の良心」とはなにか」という本を出版されました。
出版社はLABO
発行は2024年5月29日となっていますが、すでに一般の書店にも並んでいます。
現役の裁判官が書かれた本です。
帯には、岡口基一元裁判官が、
「竹内浩史裁判官は、
実名で俺の支持を表明してくれている、
唯一の裁判官です。」
と書いています。
竹内浩史さんは、弁護士を16年して裁判官になった、弁護士任官者をした裁判官です。
私は、弁護士になってから8年間ほど、竹内浩史弁護士と同じ法律事務所に所属していました。
私が弁護士になった1995年、その法律事務所には、竹内 平弁護士(33期)と竹内浩史弁護士(39期)がいました。(ちなみにわたしは47期)当時、名古屋弁護士会(愛知県弁護士会に名前が変わったのは竹内浩史さんが裁判官になった後です。)には竹内は3人しかいませんでした。
そのうちの二人が同じ事務所だったのです。
事務所に電話がかかってくると、時々こんなやり取りがありました。
「竹内先生おねがいします。」
「当事務所には、竹内弁護士が2人いますが、どちらでしょうか。」
ここで下の名前を知っていればいいのですが、知らないと、
「うーん。めがねをかけている方の…」
「2人ともめがねをかけています。」
「うーん。体型が・・・。」
「2人とも、・・・・。」
ということがけっこう「あるある」で起きていました。
いまなら、スマホなどで事務所のホームページで確認する人もいるかもしれません。
竹内浩史さんが任官した2003年は、インターネットはありましたが、スマホはなく、事務所のホームページもまだなかったかもしれません。
竹内浩史さんは、裁判官になってからずっと都々逸をブログに載せており(弁護士任官どどいつ集)裁判所から発信していました。
もともと東京地裁の裁判所共済組合に企画でブログを開く講習を受けたからとのことです。
(ごめんなさい。このブログはほとんど見てません。)
ちなみに都々逸は、名古屋市の熱田区が発祥の地といわれています。たとえばじゃらんの観光紹介にも紹介されています。
さて、この本ですが、竹内浩史さんの人となりなどは、知っていますので、浩史さんらしいな、と思いながら読んでいました。
この本では、裁判官会議の様子や、所長との会話、人事のルール、司法研修所の研究会など外からでは知ることのできない裁判所の様子が書かれていて、そこが一番興味深かったです。
それから、コラムでは、一緒に事務所にいたときも聞いたことがなかった竹内浩史さんが弁護士をめざすきっかけなど、個人的なこともかかれていました。
すでに
で取り上げられています。
にも出演してコメントしています。
是非、買って読んでみて下さい。