2019年10月31日のNHKは、次のように報道しました。
「長時間労働などが原因の過労死を認定する基準について、厚生労働省は、およそ20年ぶりの見直しに向けた検討を始めることになりました。
これは、30日に開かれた過労死防止対策を議論する超党派の議連の総会で厚生労働省が明らかにしました。」
同年11月1日の毎日新聞は、次のように報道しています。
「脳出血や心筋梗塞(こうそく)など脳・心臓疾患による過労死の労災認定基準を、厚生労働省が約20年ぶりに見直す。2020年度に有識者会議を設けて検討を始めることを、加藤勝信厚労相が1日の閣議後記者会見で明らかにした。うつ病など精神疾患による過労死の労災認定基準も、21年度から見直しに着手する予定だ。 」
厚生労働大臣が記者会見で明らかにしたのですから、かなり確実な報道と考えられます。
過労死弁護団全国連絡会議は、2018年5月に、脳・心臓疾患についても、精神障害について認定基準を改正するように意見書を発表しています。意見書の内容はホームページに公開しています。
厚生労働省が、かならずしも私たちの考えているような改正を目指しているとは限りません。
しかし、これによって、今まで認定されていない人が、認定される余になる可能性があります。
厚生労働省の動きを注視していく必要があります。