厚生労働省が、2019年6月28日、平成30年度の過労死等の労災補償状況を発表しました。
以下、抜粋して引用します。
1 脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
(1)請求件数は877件で、前年度比37件の増となった。
(2)支給決定件数は238件で前年度比15件の減となり、うち死亡件数は前年度比10件減の82件であった。
2 精神障害に関する事案の労災補償状況
(1)請求件数は1,820件で前年度比88件の増となり、うち未遂を含む自殺件数は前年度比21件減の200件であった。
(2)支給決定件数は465件で前年度比41件の減となり、うち未遂を含む自殺の件数は前年度比22件減の76件であった。
いずれも、請求件数が増えています。もっとも認定件数は減少しています。
特に自殺の認定率は、平成29年の47.1%から38.2%と大幅に減少しています。
認定を厳しくしているのではないか、疑いたくなります。
この傾向がつづくのか、一過性のものなのか、来年統計を注目していく必要があります。