岐阜県の職員が、過労自殺した件の代理人をしていましたが、1月8日に和解解決をしました。
当日記者会見を開いたところ、地元の各テレビから取材をうけ、報道されました。
NHKは全国ニュースでも報道されたようです。
また、新聞の岐阜版では記者会見の写真(当職が写っている。)を掲載した新聞社もありました。
ご遺族は、名前を出すことが出来なかったので、やむをえず弁護士の映像を使ったということになったのかと思います。
この事件の弁護団は当職と岐阜の弁護士法人ぎふコラボ西濃法律事務所の笹田参三弁護士、綴喜秀光弁護士と私でした。
テレビで放映されたことがあり、知人、親戚からテレビをみたといって声を掛けてもらいました。最近は、インターネットという便利なものがあり、見逃しても後から映像を見ることができ、自分の映像を見ることができました。
おかげで私の周囲の人にも過労死、過労自殺の話しをする機会がありました。
驚くことに、複数の方が、周囲にいわゆる過労死ラインを超えて働いている人を知っていたり、自分がそのような仕事のを仕方をしているということです。自分も在職中に死んだ人を知っているというお話しも聞きました。
事件としては解決ということになりますが、亡くなったご本人は帰ってきません。解決をしてもご遺族の気持ちは晴れないままです。
この事件が報道されることで、長時間労働やパワーハラスメントは問題であると感じてもらえたと思います。過労死、過労自殺の防止のために役に立って欲しいと思います。
事件が解決しただけで何も職場は変わっていない。何も世の中変わっていない。それでは、亡くなったご本人の死が浮かばれません。
この報道を多くの職場が教訓にして、改善されることを願ってやみません。
岐阜県知事は、この件で、自らの処分も含め処分を検討すると議会で述べたそうです。
どの様な処分が為されるのかも注目したいと思います。